高 原 町 の 鳥 類 3

         高原町はブッポウソウの繁殖地として有名ですが、ブッポウソウが見られなくなって久しい。
         しかし、近年その声を聞いたと言う話もあります。
         基本的には自分の目で観、耳で確認したもののみを記載しました。


                              2008年〜2014年5月





  
            庭の隅に立てた巣箱                         シジュウカラの卵



 昨年、「巣箱づくりから自然保護へ」という本を買い、さっそく巣箱を作ってみましたが、作る時期が遅かったのか昨年は鳥が入りませんでした。
 4月3日ころシジュウカラが巣箱に出入りしだしました。
 今年の4月8日に巣箱を覗いたら、卵は未だで、コケなどで巣が出来ていました。
 17日に再度巣箱を覗いたら7個の卵がありました。9.日か10日から卵を産みだしたものと思われます。
 5月4日には7羽の雛が確認できました。(2014、5、15)










嘴の横の黄色い模様が7つ、判りますでしょうか?






ハシビロガモ:(ガンカモ科)
 2月に温谷に行ったら、今は使われていない養魚池にヒドリガモ、ウ、カイツブリ、バン、ヒドリガモに交じってハシビロガモが泳いでいました。御池にもハシビロガモが来ますが、遠くてなかなか写真を撮れませんでしたが、池が小さいのでうまく写真が撮れました。(2014.3.15)














 
 バン:ツル目、クイナ科
 正月過ぎに温谷の養魚池に行きましたら、バンがいてビックリしました。御池などではオオバンが沢山やった来ますが、この高原町では初めてみました。嘴の上が赤いのですぐわかります。野鳥の会の人に聞いたら、宮崎市などでは通年見ることが出来るそうですが、高原町では今回が初観察だと思います。(2014、2、15)














イワミセキレイ:
2007年12月の中旬に御池に20年ぶりにやってきて、TVで放映され、一躍有名になりました。昨年末に6年ぶりにまたやってきました。
 この写真は薦田剛さんが1月4日に撮影したものを送って頂いたものです。私も9日と11日に撮影に行きかましたがなかなかきれいな写真が撮れなかったので、ここに借用しました。
インターネットで情報が流れているのか、大阪、下関、長崎、大分などの車がこのイワミセキレの写真を撮りに来ていました。遠路はるばるここまでやってくる情熱に脱帽です。(2014、1、15)









ヤマセミの3列風切羽根:
 温谷を歩いていて拾いました。前々から温谷で時々ヤマセミの姿をを見かけていましたので、ヤマセミの羽に間違いないと思い、 家に帰って「羽 原寸大写真図鑑」で確認したところヤマセミの3列風切羽根であることが判りました。(2013.9.15)






























コブハクチョウ:
 4月9日、名古屋からはるばる知人が訪ねてきましたので、
16時頃、御池に案内しました。キャンプ場から御池を見たらハクチョウが泳いでいて、びっくり。私はカメラを持っていませんでしたが、10日の朝、カメラを持って出かけ、皇子港近くで写真を撮ることが出来ました。
 家に帰って図鑑で調べましたら、コブハクチョウで、動物園や公園で飼われていたものが逃げ出した例が多いと書いてありました。今頃、動物園や公園では探しているでしょうね。(2013.4.12)













      ニュウナイスズメ、雌                        ニュウナイスズメ、雄

3月の初旬に庭の散りかけの梅の木にニュウナイスズメが群れでやってきました。今年の2月に散歩中に電線に止まっているニュウナイスズメを写真に撮っていたので、見比べて少し違いがあるのに気付きました。図鑑で調べたら雌雄で模様が違うようです。ニュウナイスズメは冬に毎年群れでやってきますが、雌雄の模様が違うのに気づきませんでした。(2013.3.15)






コクマルカラス(スズメ目カラス科):
 みやまきりしまロードの小林市との境目の畑にコクマルカラスが群れていました。カラスよりも小さく、嘴も小さいカラスです。この畑には毎年見かけるのですが、ここを通るときにカメラを持っていませんでしたが、今回、たまたまカメラを持っていたので写真を撮ることが出来ました。(2013. 2.15)


















コゲラ:
 写真がくらくてわかりにくいですが、10月の中旬に我家のヒトツバタゴにコゲラが10羽ほどもやってきました。木の周りを回りながら虫などを探していましたが、虫がいなかったせいか、すぐどこかへ飛んでいってしまいました。
(2012.11.15)






















ヒヨドリの誕生:
 先月のこのHPでヒヨドリの卵を掲載しましたが、その7月13日頃から親鳥が餌を運びだしたので17日に木に登って雛鳥を撮影しました。卵は4個でしたが、雛は3羽でした。1羽は孵らなかったか、死んだのでしょう。
 巣立ちは20日で、親鳥が連れて近くの枝を飛び跳ねていました。3羽が一斉に巣立ちしたかどうかは確認していません。(2012.8.15)

















          ヒヨドリの巣                             ヒヨドリの卵

 私が愛知県から高原町に引っ越す時にナンジャモンジャの木(正式名:ヒトツバタゴ)を持ってきて植えました。この高原町がよほど合うのか、1.5m位のヒョロヒョロの木が9年余りで幹の直径が15センチを超すほどに成長したのです。しかし、木が茂りすぎるのか花が少ししか咲きません。そこで、茂りすぎた枝を切っていたら上の方に鳥の巣があり、剪定の邪魔だから捨てようと思って取り上げたら中に卵があったのでびっくり。親鳥が戻ってこれるように巣を元に戻し、作業は中断しました。(2012.7.15)





御池の鴨類:
 3月の初旬の御池には鴨類も多くは北の国に帰って終い残り少なくなりました。マガモ、ヒドリガモ、バンなどが少し残っていました。 (2012.3.15)


















トラツグミ:
 4月の中旬、朝食後に窓の外を見ていたら、このトラツグミが目に入りました。前には御池のほとりで見たことがありました。トラツグミは山中にいるものとばかり思っていたのでびっくりです。今年は新燃岳の噴火があり、トラツグミも山に住みにくくなったのでしょうか?
 今年の春はシロハラをいつもの冬より多く見かけたように思います。噴火が影響しているように思われました。(2011.5.15)












カワラヒワ:
 我家の裏の畑に集団でやってきて餌をついばんでいます。羽根の黄色が目立つのですぐにカワラヒワと確認できます。羽根を広げ飛ぶと風切り羽根の黄色の部分が幅広なのでとても綺麗で目立つ鳥です。
 このように集団で生活するのは秋と冬だけのようです。(2011.3.15)









            







ヒドリガモ:
 12月に御池に行きました。年々カモなどの水鳥の数が減っているようで残念です。オオバンがアヒルに混じって人から餌をもらっていましたが、その他のカモは人に寄り付きません。遠くから人を見つけると岸からすぐに沖のほうに泳いで行ってしまいます。岸から泳ぎだしたヒドリガモの写真をどうにか撮れました。(2011.2.15)



















 ハジロカイツブリ:
 昨年の末に御池で遭遇しました。今冬はハジロカイツブリがやけに目につきます。池を一周したら5羽から10羽くらいも泳いでいたように思います。しかも割合岸近くを泳いでいました。どういうわけかいわゆる普通のカイツブリをみかけません。(2011.1.15)






















イソシギ:
 御池でときどき見かけます。名前はイソシギ(磯鴫)なのによく内陸部の池などで見かけます。
 図鑑にも川原や湖沼畔の草地で繁殖し、秋冬には海岸の岩場、防波堤などにもいる。と記載されています。(2010.9.15)



















オオルリ?:
 御池を散歩していたらオオルリの番を発見、カメラのシャターを押したものの雑木林の中でうまく色がでませんでした。
 オオルリは日本の野鳥の中でもっとも美声の持ち主です。しかし、声は聞けでも姿は見えずで、なかなか見ることができませんのでこんな写真でも取れたのは幸いです。(2010.7.15)


















エナガ:
 顔が写っていないのでわかりにくいですが、間違いなくエナガです。2月の末にメジロに混じって我家の梅の木にやって来ました。
 エナガはよく見ますが、小さい上にクルクルとよく動くので写真がとても撮り難いです。この写真は屋内からガラス戸越に撮ったものです。(2010.3.15)















オシドリ:
 御池でようやくオシドリの写真を余り鮮明ではありませんが撮ることに成功しました。前を泳いでいるのがメスで、後のきれいな鳥がオスのオシドリです。
 この写真を撮った昨年12月の末でしたが、その時に会った環境省の委託を受けた鳥類の調査員によれば御池では4、5つがいくらいしかいないとのことでした。(2010.1.15)













我が家の窓ガラスにぶつかって死んでしまったシロハラ:           窓ガラスに付いたシロハラの羽毛

 11月頃から庭にシロハラをよく見かけるようになります。朝鮮や中国東北部あたりから渡って来るようです。ある日我が家の窓ガラスに激しくぶつかって死んでしまいました。ちょうど私は外を見ていたのですが、一瞬何が起こったか解りませんでした。鷹か何かに襲われそうになってあわてて逃げたのかもしれません。窓ガラスに残ったシロハラの羽毛からもその激しさが判ります。(2009.12.15)


オオタカの幼鳥?:
広原に湧水の写真を撮るために谷地の農道を歩いていて遭遇しました。幅2mほどの道はトラクターや軽トラックが通るのに一杯の広さです。その道の端に立っていて、直ぐ側まで近づいても逃げませんでした。未だうまく飛べないのか、怪我をしていて飛べないのかわかりませんでしたが、私が通り過ぎようとすると少しだけ飛びましたがやはり道の端に立ったままでした。
 この谷地は前にも何度か来たことがありますが、上空をタカが飛んでいるのを何度も確認しています。(2009.9.15)














鳥の巣:
 霧島東神社から高千穂の峰に10分ほど登った登山道の直ぐ横の木の洞に鳥の巣を発見しました。周りは木は欝蒼と木が茂り、天気のよい日でも薄暗いのでそんな所に鳥の巣があるとは中々気付きません。
 地上から1mほどの低い所にあり、外径12センチ、内径8センチほどです。コケを集めて作られた綺麗な巣です。卵は白く全部で6個ありました。
 親鳥の確認に何度も通いましたが、一度だけ遭遇したものの、一瞬の間に逃げられて同定できませんでした。
 コケで巣を作る鳥はオオルリやミソサザイなどだそうです。
(2009.7.15)









カルガモ:
 3月の末に御池に行ってみたら、未だ北に帰らない鳥たちが少しいました。オオバンやカルガモ達です。カルガモは冬の間も居ましたが、マガモより用心深くなかなか写真を撮らせてくれませんでした。
 愛知県地方と異なり、ここのカルガモは皆北に帰ってしまいます。こちらに残って卵を産むことは無いようです。愛知県では夏も見ることが出来ますが、高原町で夏に見たことがありません。(2009.6.15)










ハクセキレイ:
 御池を散歩していたら出会ったハクセキレイです。別に御池までいかなくても家の周りにもいくらでも居るのすが、中々写真を撮らせてくれません。セキレイの仲間にはセグロセキレイやキセキレイがいますが、このハクセキレイの個体数が最も多く、よく見かけます。元々は北方系の鳥で、本来はこの宮崎には居なかったように聞いています。
(2009.3.15)










モズ:
 我家の庭に木に来たモズです。この辺りを縄張りにしているようです。春には雄が雌に求愛のために取ってきた餌をプレゼントするのを目撃しました。ただし、この辺りのモズは用心深いようで、なかなか良い写真を撮らせてくれません。
(2008.11.15)












シジュウカラ:
 シジュウカラは我家の柿の木や梅の木にもやってきますが、なかなか良い写真が撮れません。この写真は御池の野鳥センター付近でたまたま地面におりて、松の実を拾っているところを写真に撮る事が出来ました。(2008.10.15)

















スズメ:
 この写真は御池で撮影したものです。今まで、どちらかというと珍しい鳥を中心にして写真撮影をしてきましたが、身近なスズメも写真に撮ってみました。
 このスズメはこの春生まれたものです。オトナのスズメになると、頬の黒い点がもっと大きくなり、頭の後ろの茶色い部分と繋がるようです。(2008.9.15)




















ソウシチョウ:
 勿論、この写真は野生のものではありません。飼育されているソウシチョウの写真です。しかしながら、高千穂の峰や矢岳の登山道に入ればよく鳴声を聞くことができます。鳴声はオオルリに似てとても綺麗な声ですがその姿を見たことは有りません。我家の近くにこのソウシチョウを飼ってみえる方がおり、写真を撮らせていただきました。
飼っている人に聞いたところでは7月から9月末までは換羽期で、その鳴声は聞くことが出来ませんが、その他の時期は秋でも冬でも聞くことが出来るそうです。
 ソウシチョウは相思鳥と書き、江戸時代末には既に中国から輸入されていたもので、それが野生化してこの辺りでは定着しているとのことです。(2008.8.15)








ノスリ:
 御池の周りの山、つまり、高千穂の峰の麓にはオオタカやハヤブサ、クマタカなどがいるようですが、種類を同定するのは私にはなかなか困難です。これは5月の中旬に御池の周りを散策しているときに運良く撮影できた一枚です。(2008.7.15)


















ビンズイ:
 3月頃に御池の野鳥センターの東屋で休憩していたら足元近くを盛んに鳥が歩き回っていました。日本野鳥の会出版の「日本の野鳥」にも「…冬は暖地の松林に多く、地上を歩いて餌をとり、…」とありました。しかし、松林は良いとしてもこの高原町は決して暖地では無いと思いますが、御池は昔の火口湖なので地形的に案外暖かいのかもしれません。(2008.6.15)










トラツグミ:
 2月の中旬に御池に散歩に行った時に取った写真です。突然、目の前の木に来てジッとしていたので割合至近距離の写真が取れました。ここでは3月になるといなくなると、この鳥を知っている人から聞きました。(2008.5.15)













カワウ:
 昨年12月頃から、今年2月頃まで御池で見ることが出来ました。色は真っ黒ではなく、少し茶色かかっており、まだ若いカワウのようです。若いせいか迷ってこの池に来てしまった感じです。
 愛知県の海に近いところに住んでいましたのでカワウを見ることは珍しい事ではありませんでした。海から遠いこの辺りではカワウを見ることが滅多に無いそうで、カワウを知らない人が多いようです。(2008.4.15)













   

   我家の庭の ジョウビタキの雄                      我家の庭の ジョウビタキの雌

 ジョウビタキ:
 ジョウビタキはヒタキ科の鳥です。ヒタキとは火焚きの意味だろうと、思います。鳴声がヒッ、ヒッと鳴きながら縄張りを主張します。ジョウビタキのジョウは「尉」であろうと本で読んだような気がします。「尉」とは老人、もしくは老翁という意味だそうですが、雄の頭が真っ白でであたかも老人の白髪頭の連想からの説でしょう。
 大変縄張り意識が強く、昨年末から今年にかけて我家の車のサイドミラーに自らの姿をみて、縄張りから追い出そうと攻撃を繰り返し、サイドミラーや車に糞を引っ掛け、後始末が大変でした。
 3月になって流石にもう縄張りを荒らすものはいないのか、もう糞をひっかけることもなくなりました。もうすぐいなくなるのでしょう。(2008.3.15)


梅にメジロ:
 今年は特に暖かい日もなく、特別寒い日もなく、平均的な冬らしい寒い日が続いています。今年は梅があちこちで満開です。我家の庭も例外では有りません。梅の満開に合わせてウグイスではなく、メジロが群れて一杯やってきて、梅の蜜を吸っていきます。今年はメジロが多いとの情報も有りました。(2008.2.15)













イワミセキレイ:

 昨年12月10日頃のNHKのニュースで御池のほとりに20年ぶりにこのイワミセキレイが飛来したと報じていました。私もさっそく出かけましたが、残念ながらその日は遭遇できませんでした。顔なじみの釣り人に聞いた所では11月の20日ころにはこの鳥がイワミセキレイであることが確認され、TV放送の前日の日曜日にはマニアのカメラの放列だったようです。熊本県や福岡県など九州一円ばかりではなく、遠くは島根県や鳥取県辺りからもマニアが写真撮影にきたとのことでした。
 この写真は12月19日に撮影したものです。(2008.1.15)