高原町にはどんな植物が生えているのだろう
2015年〜
5)
カギカズラの花(アカネ科)
6月の末に御池に行ったら、カギガズラの花が咲いていました。
この丸いのは沢山の花が集まったものです。不思議な形をしています。(2020、7、19)
ヒメユリ?
6月の初旬に庭の片隅に突然ユリの花が咲きだしました。図鑑で調べたらどうもヒメユリらしい。ヒメユリというのは宮崎県の絶滅危惧種に指定されていて、しかも、宮崎県北部にしか自生しないらしい。
このような園芸品種のユリがあるのかもしれません。
(2020、6、15)
ムラサキケマンの実の異常 実から出てきたイモムシ
庭に生えてきたムラサキケマンの実が大きく膨らんでくるものがありました。これはいわゆる虫こぶであろうと、実を割って見ました。
中から小さな芋虫が出てきました。ハエかハチの幼虫ではないだろうか?
虫こぶの研究をしている永井先生に聞いてみました。
これはハバチの幼虫である、とのことですが、いわゆる虫こぶではない、との事でした。(2020、5、15)
ヒトヨシテンナンショウ(サトイモ科)
散歩の途中の切通しに見事なヒトヨシテンナンショウが咲いていました。テンナンショウの仲間は種類が多く、同定が難しいのですが、西諸地方で黒い色の花が咲いていればそれはほぼヒトヨシテンナンショウであると、植物に詳しい人に教えて頂きました。(2020、4、15)
タネツケバナ ミチタネツケバナ
植物の専門家からタネツケバナには外来種のミチタネツケバナという種類が有ることを教えて頂きました。早速我が家の庭で調べて見ましたら、両方の種類が有ることが解りました。
我が家の庭には外来種のミチタネツケバナの方が多く、在来種のタネツケバナの方が少ないようです。
(2020、3、15)
サツマイナモリ(アカネ科)
2月初旬、高千穂の峰の谷間に雪が積もっている寒い朝に清流ランドの上流部に行きました。谷川のしぶきが掛かるような足元に咲いていました。
サツマイナモリは12月ころから咲きだし、今頃が最盛期のようです。暗い谷川のような所に咲いています。別に珍しくもないはなですが、虫も飛ばない時期に咲いているところを見ると、風媒花なのでしょうか?(2020、2、15)
ナツフジ(マメ科)
いつも通る散歩の途中でナツフジが咲いていて、秋に実がつきました。フジと異なり、全体に小さく、種のふくらみもフジより薄い感じがしました。
これは12月の中旬に撮った写真ですが、黒くなっていました。鞘がはじけるのを楽しみにしておりましたが、年末にこの辺りの道の掃除があり、片付けられてしまいました。残念!(2020,、 1、16)
ムクロジの紅葉 ムクロジの実と種
近所のちょっとした雑木の上の方に黄葉がとてもきれいです。風の強かった翌朝、ムクロジの実が落ちていました。
ムクロジの種はお正月にする羽根つきの羽根の玉に使われていたことはよく知られています。現在は多分プラスチックでしょう。
試しに床に落としてみたらよくはずみました。(2019.12.15)
ムラサキシキブ(クマツヅラ科)
我が家の庭の隅にあるゴミ焼却場の隅からムラサキシキブが出てきて今年実が付きました。
2月ころにここでゴミを焼いたのですが、その時にすでに芽が出ていたようですが、その後大きくなったようです。種も撒かず、植えもしない植物が色々生えてきます。
(2019,、11、15)
マタタビの実の虫こぶ 乾燥したマタタビの実
マタタビ:(モクテンリョウ科)
9月の中旬に御池のほとりを歩いていたらマタタビが落ちていました。大小合わせて8ケ。薬草図鑑で調べたら、乾燥して、粉末にして3〜5グラムを飲めばリュウマチ、神経痛、関節痛、冷え性に良いと記載されていました。
よく世間ではこれを食べれば又旅に出るくらい元気が出る、と言われていますが、実は神経痛などに効能があるとは意外でした。
マタタビの語源もアイヌ語からきているらしいです。
乾燥したものは15グラムありましたので3回分しかありませんが一応容器に保存しました。(2019、10、15)
ミヤマミズ(イラクサ科)
8月中旬に小林生物愛好会の定例観察会で御池に行きました。その時教えてもらいました。
ミズは山野草として有名ですが、ミヤマミズも食べる事が出来ないか、調べてみましたが、そのような資料は見つかりませんでした。残念、いかにもおいしそうななのに。
(2019、9、15)
チダケサシ、白 チダケサシ、薄いピンク
チダケサシはユキノシタ科の植物で、山野のやや湿った場所にあると図鑑に記載されています。7月の末に御池から少し都城市に行く道の傍に咲いていました。
随分昔に鰐塚山の頂上付近でみました。高原町にあるとは思いませんでした。
写真では分かりにくいですが、白い花の横に薄いピンクの花もありました。(2019、8、15)
キクムグラ(アカネ科)
6月の中旬に御池に久方ぶりに行ってきました。遊歩道の荒れようは目を覆うばかりです。皇子港から左に行く道は入り口付近ががけ崩れで通行不能でした。左側に行ってみました。一応排水溝までは通行可能です。
その排水溝の近くで見かけない草を見つけたので写真に撮ってみました。図鑑で調べました。図鑑には「〜産地の林の下などに生える弱弱しい草」と記載されていました。
(2019、7、15)
シマサルナシ
シマサルナシと思われる実を今年の2月にこのHPに掲載しました。事前にインターネットでシマサルナシの葉を確認して、清流ランドに行き、間違いなく実が落ちていた頭上にこの蔓植物がありました。普通には海岸に多い植物と図鑑にはありますが、海岸から遠い高原町にもあることがわかりました。(2019、6、15)
アカバナユウゲショウ:(アカバナ科)
昨年6月の初旬に見かけたアカバナユウゲショウが4月の末に咲いていました。ここの所の天候不順のなせるわざでしょうか。なお図鑑では花期は7月〜9月と記載されていました。
なおこの花はアメリカ大陸原産で、明治時代には栽培されていたものが野生化したものである、と図鑑には記載されています。(2019、5、21)
ヒメオドリコソウ:(シソ科)
我が家の前の空き地にもたくさん生えていて、上の方の葉が全て紅紫色であるにもかかわらず、このヒメオドリコソウはほとんど紅紫色では有りません。
散歩の途中に見つけたものですが、よく観察しましたら、木の陰で日が当たらない場所に生えていました。この同じ群落で、日の当たるところにあるものは図鑑通りの紅紫色でした。
紅紫色なのは紫外線を避けるためのもののようです。(2019、4、15)
シハイスミレ:(スミレ科)
2月の中旬、暖冬といえどもまだまだ朝晩寒い日が続いていました。散歩のとちゅうの南だれに淡い紫のスミレが咲いていました。もう直ぐ春だな、と感じさせる花です。
シハイスミレは、[紫背すみれ]で、その葉の裏が紫色であることから命名されたようです。(2019、3、15)
山路来て 何やらゆかし すみれ草 (芭蕉)
シマサルナシ?、キーウイ?
1月の末に清流ランドに行きましたら、遊歩道にこんな実が落ちていました。キーウイを小さくしたようなものです。実を割って見ますと、中身は全くのキーウイです。大分鳥などが食べていまして、10個以上も落ちていました。
周りを見渡したらつる植物が見つかりましたが、葉が落ちていて何の木かわかりません。シマサルナシか野生化したキーウイなのか。春にもう一度来てみたいものです。(2019、2、15)
ヤツデの花:(ウコギ科)
温谷に行きましたら。もうヤツデの花が咲いていました。冬は始まったばかりで暖冬とはいえ、零度を下回る今日この頃です。勿論、温谷は地名の如く暖かい土地だからかもしれません。寒いので花の開花期間は長いようです。(2019、1、15)
ツノゴケの仲間
今年の秋ごろに庭の草引いていたら、この植物がはえてきていました。。12月の今も生えています。よく見ると、どうもコケの仲間のようです。色々調べたらツノゴケの仲間らしい。
蘚苔類というのは普通スギゴケのような蘚類と、ゼニゴケのような苔類があることは知っていましたが、その他にツノゴケ類というのがあることを初めて知りました。日本では現在17種類しか確認されていません。(2018、12、15)
フユノハナワラビ:(ハナヤスリ科)
図鑑によれば「向陽の産地・原野に普通に生育する小型の冬緑性草本。…」と書かれていますが、わが家の梅の木の下に突然生えてきたのには驚きます。私も山野に行った時には見たことがありますが、まさか我が家の庭に生えてくるとは思いませんでした。
なお、この仲間は中国では薬用に供されることが多いが、本種も解毒の用に供される。とも書かれていました。(2018、11、15)
背の高さ50センチのコナギ コナギの花
ナギ(ミズアオイ)? コナギ?
9月の中旬に温谷に行ったら、水路にミズアオイ=ナギと思われる水草が生えていました。背の高さは50センチ、普通に見るコナギは田んぼに生えていて、背の高さは10センチくらいです。これはナギではないかと、思いました。
しかし、後日よく調べてみたら図鑑にナギは総苞花序に花が6〜50個着くと書いてありました。しかし左の写真のようどれも実が6〜8個くらいしかついていません。これが決め手でコナギの背の高いものであると断定しました。(2018、10、15)
コナギの実
カワラケツメイ:(マメ科)
何年かぶりに霞神社の駐車場に行ってみました。この駐車場からシイタケのホダ木を取るための雑木林に行こうと思いましたが、入り口に木が茂ていて、完全に人の入るのを拒んでいました。多分、ホダ木を取る人が亡くなり、手入れがされていないのでしょう。
さて、駐車場の近くにこのカワラケツメイが群生しておりました。ケツメイというのは決明と書き、ハブソウのことでハブソウは有名な薬用植物だそうです。河原に生えるケツメイということでしょうか。図鑑にはこのカワラケツメイも利尿剤になるそうです。
(2018、9、15)
タシロラン タシロランの根
7月の中旬に御池の駐車場にタシロランが生えていました。駐車場のコンクリートの上に落葉が堆積し、そこに生えていました。
ちょっと掘ってみました。というより落ち葉をのけてみたら根元が出てきました。根元は芋のようになていました。勿論根というようなものはありません。(2018、8、15)
アカバナユウゲショウ:(アカバナ科)
6月の末に散歩の途中で見つけました。花弁が4弁の目立つ花です。これはアカバナであろうと思いましたが、念の為1本取って図鑑で調べてみたら、米国原産の外来種でした。
(2018、7、15)
コケオトギリの液果(オトギリソウ科)
庭の草をひいていましたらコケオトギリに赤い液果がついているのに気づきました。直径3ミリほどの小さな実ですが、とてもきれいで、見惚れてしまいました。今まで花は何度も見ましたが、実は初めて気づきました。(2018、6、15)
モミジカラスウリ:(ウリ科)
5月の初旬に清流ランドに久方ぶりに行きましたら、土手からモミジカラスウリが花をつけていて、花の下には小さい実がついていました。(2018、5、15)
ムラサキサギゴケ:(ゴマノハグサ科)
散歩の途中に道路と田んぼの間に咲いていました。余程栄養が良いのか大きな花をつけていました。我が家にも生えていますが、このような大きな花を見たことがありませんでした。
この花の写真を見てムラサキサギゴケの名前の由来がわかりました。花が鷺が羽を広げている形からきていることがよくわからいます。(2018、4、15)
オランダミミナグサ:(ナデシコ科)
今年の冬は寒さが厳しく、自宅の畑には一度も出ずにいたところ、突然の暖かさが続き、あっという間に畑は草が茂ってしまいました。野菜の残り肥料を吸収して、栄養満点のオランダミミナグサの花が咲いていました。
オランダミミナグサはヨーロッパ原産の帰化植物です。日本にはミミナグサという植物がありますが、私はまだ見たことがありません。(2018、3,15)
今年の冬は全国的にも、そして高原町にも厳しい寒さがやってきました。朝もさることながら。昼も4、5℃くらいしか気温が上がらない日が続き、愛知県の暖かい地方の出身の私にはとても耐えられません。
それでも田んぼの畔にオオイヌノフグリの花が咲きだしていました。さすがに葉は枯れ枯れながら青い花が可憐です。
春も近いでしょう。
(2018、2、15)
チャセンシダ:(チャセンシダ科)
我が家と隣の境目のブロックにこのチャセンシダが生えてきました。2011年に新燃岳が噴火して以来我が家にはコケやシダが繁殖してきました。
ブロックの塀も下の方にはコケが一杯でブロックがあるようには見えません。このコケが枯れて土のようになっていて、そこに生えてきています。図鑑にはやや乾燥した崖などに生えると書いてありました。(2018、1、15)
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霜枯れしたイヌビワ:
11月21日に我が家の温度計は最低温度マイナス1.9℃を指していました。まだ11月なのに庭は霜で真っ白でした。近所のイヌビワの上部は霜枯れしてしまいました。下のほうにまだ青い葉も残っています。
今まで暖かい日が続きその後突然の低温でベニバナボロギクなどは霜が当たったところは枯れてしまいました。木の類もエノキ等も木の上の方が一部だけ霜枯れしているのも見かけました。
'(2017、12、15)
ノアザミ:(キク科)
11月の初旬に皇子原温泉の養魚場にアザミが一群れ咲いていました。花はもう終わりに近く半分ほどが種になっておりました。
写真を撮って調べてみましたがよく分かりません。次の日再度行き、一本失礼して図鑑と首っぴきで調べてみました。どうやら春に咲くノアザミの狂い咲きのようです。
(2017、11、16)
ニシノヤマタイミンガサ:キク科
9月の初旬にやはり矢岳の登山口に群生していました。最初、ヤブレガサの群生と思いましたが、植物に詳しい人からニシノヤマタイミンガサであるとの指摘がありました。
花はほぼ終わりに近い状態でしたが、まだアサギマダラが来ていました。
ニシノヤマタイミンガサは漢字で書くと、「西の山大明傘」と書くようです。関東地方にはヤマタイミンガサという植物があり、その亜種で、岐阜県以南、四国九州に分布すると図鑑にありました。(2017、10、15)
ツチアケビ ツチアケビの実
ツチアケビ:(ラン科)
8月の末に矢岳の登山口に行きましたら、このツチアケビと遭遇しました。今まで2、3本のツチアケビを見たことがありましたが、このようにたくさん群生しているのを見たのは初めてです。
ツチアケビは7月に記載したタシロランと同じ腐生植物―菌従属栄養植物ですから、葉も根もありません。不思議な植物です。
せっかくですから落ちていた実を一つ持ち帰り実を切ってみました。中から種が出てきました。種の大きさは1mmにも満たない小ささです。普通ラン科の植物の種は1万個を越すと言われていますが頷けます。(2017、9、15)
ツチアケビの種
トチバニンジン:(ウコギ科)
御池近くの雑木林の縁に5、6株生えていました。
それから1週間ほど後に、朝鮮人参と同じくらいの効能がある植物があるそうだが、これは何という植物かと、スマートフォンで写真を見せられました。
朝鮮人参と同じくらいの効能のある植物があれば製薬会社がすでに手を回しているでしょう。しかし、民間にはこの手の言い伝えが多いのが実情です。ですから段々トチバニンジンを見かけ無くなってきています。(2017、8,15)
タシロラン:ラン科
7月の初旬に霧島東神社に行きましたら、駐車場の隅にこのタシロランが咲いていました。ちょっとギンリョウソウに似た白い植物ですが、腐生植物ですので葉緑素が無く、白っぽい色をしています。
腐生植物は最近研究が進んで、名称も腐生植物ではなく、「菌寄生植物」もしくは「菌従属栄養植物」などと言われています。
このタシロランは比較的よく見かけるので研究が進んでいます。それによると人工栽培ではツキヨタケ属の菌類などを食べて成長するようです。(2017、7、15)
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