大 き な 木  1

必ずしも巨樹にあらず、私が大きいと感じた樹を独断と偏見で紹介します。
幹周は「みやざき巨樹の道」による基準である胸高、いわゆる地上より1.3mの高さの幹周を測定しました。



狭野神社の大イチョウ


幹周り:5m 96p
 
12月8日、まだ黄葉が完全ではなく、上の方は緑色ですがすでに落葉が始まっています。自宅付近のイチョウはほとんど落葉しています。狭野神社は大きな木が多いので神社の中は暖かいのでしょうか、黄葉が遅いようです。
 この木は幹周りが6m近くもあるのに遠くから見ると余り大きさを感じません。それはこの木が上の方に高く伸びていて、横に余り広がっていないせいでしょう。
 この木は「宮崎の巨樹」に記載されています。(2006.12.15)
















狭野神社参道の杉

幹周り:5m 10p

 
狭野神社は一の鳥居から拝殿までの距離は約 1Km もあります。参道の両側には杉が植えられています。30年ほど前に一の鳥居からずっと歩いて拝殿まで行った事がありましたが、参道にはこのような大きな杉が30本ほどもあった記憶があります。しかし、今、一の鳥居から二の鳥居までには大きな杉はこの一本になってしまいました。
 たまたま禰宜さんに会ったら台風でほとんど倒れてしまったそうです。ひとつの台風で17本も倒れたこともあるそうです。古い杉の多くはこの木のように杉の木の内側が空洞になっており、周りに木が生えていないと台風で倒れ易いとのことでした。
 尚、このような大きな杉はこの神社が出来た時、約400年前に植えられたものだそうです。(2006.11.15)
















宮崎県畜産試験場のハルニレ

幹周り: 4m 34 p
 
 宮崎県畜産試験場の敷地内には深い谷が何本もあり、その谷の周りだけは狭い雑木林になっています。外側からはわかりませんが雑木林の中に入ってみると意外に大きな木がありました。雑木は互いに競い合って上に伸びているので下の方の枝に葉がありません。従って葉が木の上の方にあり、何の木か同定できず、野鳥観察用のスコープを使って同定しました。(2006.9.15)
















皇子原公園のチシャノキ

 幹周り: 3m 20 p

 6月中旬に皇子原公園付近にはクロシジミがいるとの情報があり、出かけました。クロシジミには遭遇しませんでしたが、公園横の道路際に白い散形花序を一杯付けた大きな木がありました。この皇子原公園は出来てまだ30年くらいですのでこの木はこの公園が出来る前からここに生えていたものでしょう。(2006.7.15)




御池野鳥の森付近のタブの木

       

        1. 幹周り : 4m42 p               2. 幹周り : 4m97 p

        

 霧島東神宮参道から御池野鳥の森に下る分かれ道の手前 100m位の道路から林の中に入ると約 20m間隔で3本の大きなタブがあります。
 1 の写真の手前の木はイスノキで奥の木がタブです。このイスノキは幹 周り2m 37 p でした。
 欝蒼と茂る林の中にあり、はるか上空に葉があり、何の木かわかりませんでしたが、双眼鏡で確認したら春の芽吹きが赤いことでタブの木であることを確認しました(2006.5.15)













    3. 幹周り : 5m 24 p



皇 子 原 の 山 桜

幹周り:2m32cm
 国道223号線を祓川地区から北霧島広域農道に入って50mくらいの位置にこの桜の木は有ります。道路から3mほどの高さの坂を登ると一枚の畑があり、その畑から杉林に入る入口に生えています。道路より一段高い所にあるので国道223号線からもよく見えます。杉の木は未だ20年位で細いのですが背が高く、この桜の枝を横に広げるのを妨げています。写真のように花は白っぽい色で、花びらは小さい山桜です。
 木の側に寄ってみないとこの木の大きさはわかりません。木を抱きかかえてみて手が届かない桜の木はそんなに多くはないように思います。(2006.4.15)

















宮崎県畜産試験場付近のコブシ

幹周り:1m55cm
 3月15日現在では満開になりませんでしたが、毎年白い花を枝一杯につけとても壮観です。付近にも3本ほどコブシがありますがこの木がもっとも大きく、そして道路際に生えているので目立ちます。この道路を拡幅する計画があるようなのでとても心配です。



















御池遊歩道のツクバネガシ

幹周り:3m40cm

 写真が横になっているわけではありません。御池の周りにある遊歩道の山側から池側に倒れこんでいるのです。この木の下は人間が通れる高さです。根はしっかり大地についているので木は枯れていません。
 御池は噴火口の後の池です。戦後この池の周りに幅 2m程の遊歩道がつくられたのですが山側の土が流れ多くの木が池側に倒れこんでいます。(2006.1.15)






馬登地区のエノキ


幹周り:3m51cm

 国道221号線を高速道路高原インター入口から200mほど都城方面に行った右手の岡の上に見えます。車で国道を通ると畑の真ん中に一本だけ生えていて目立ちます。遠くから見ると大きく見えますが、幹周りを測ってみると思ったより小さいというのが実感です。


















矢岳登山道入り口のモミの木


幹周り:3m76cm

 鹿の原の駐車場から歩いて5分もかからない所、工事用道路から登山道入る入り口にあります。二本並んで登山者を迎えていますが、向う側は3m15cmとやや細いです。
 山に入ればこのような大きな木はいくらでもあるのでしょうか。












矢岳の赤松

 幹周り:3m75cm

 7月22日、鹿の原の駐車場から急峻な山道を登ること約1時間の所にある赤松。昨年この矢岳に登ったときに初めて見ましたが、今までこんな大きな赤松を見たことがなかったので大いに驚きました。
 今の奈良の大仏殿の棟木はこの霧島連山から切り出したものであるとの話を聞いたことがありますが、納得です。










霧島東神宮のシイの木



 幹周り:5m74cm

霧島東神宮拝殿裏のシイの木:
 霧島東神宮は国道223号線を2Kmほどうねうねと急な坂を登り、雑木林に囲まれて静かな所にあります。この拝殿の裏からも高千穂の峰に登る登山道があります。
 拝殿裏の通路から15mほど雑木林に分け入った所に誰にも知られずにひっそりとこの木はありました。



















狭野神社のムクノキ

     

狭野神社のムクノキ:
 狭野神社の社務所の前に聳え立つムクノキ。


狭野神社のカゴノキ


幹周り:2m77cm

狭野神社の長い参道を上がって社務所の前に出た角の所にあるカゴノキです。見た目には左程大きいようには見えませんが抱きついてみるとその大きさがわかります。記録がないのでわかりませんが県下でも一、二を争う大きな木ではないでしょうか。












霧島東神宮参道のシイ

幹周り:5m71cm

国道223号線から霧島東神宮までは約2Km余り。丁度真ん中辺りの御池野鳥の森入り口を過ぎてまもなく右手の崖の上に有りました。車で走っていると目線に入らないのでほとんど気付かずに過ぎてしまいます。崖に登る道もありませんが獣道のようなものがあり、この木に至るのは困難ではありません。下から見るとそんなに大きいようには見えませんが、側によってみると、その大きさに驚かされます。

 2007年にこの木は切り倒されました。枯死したので切り倒しかと思われます。












城山墓地のスギ


幹周り:5m48cm

町営城山墓地の入り口にひっそりと立っています。ほとんどの人が車でここを通過するので気付かないようです。この木の木陰に水道がありますので、夏などは気付くかもしれません。













狭野神社のスギ 2


       


                    幹周り:6m16cm

 狭野神社の神殿正面のスギです。この神社で現在最も大きいスギのようです。スギの横には上掲のような立て札が立っていました。慶長4年といえば1599年です。神社でお聞きしたところ、このスギが天然記念物ではなく、この神社の杉並木が天然記念物に指定されたものだそうですが、現在は5mをこす杉は多分数本しかないように見受けます。

狭野神社のスギ



幹周り:5m84cm

いつごろのことか判りませんが狭野神社のスギは杉並木100選に選ばれていました。最初にここに来た30年ほど昔大きなスギの何10本ものの並木に感動したものでした。しかし、今は見る影もありません。境内には大きなスギは最早数本しかありません。











この神社最大のスギの木を示す立て看板の後ろにはスギの木はなく大きな穴が開いているばかりです。













霞神社のスギ

幹周り:約7m70cm

道路に面した霞神社の入り口にあります。昔は参詣者が大きな杉だなぁ、とこの木を見ながらここから700mもある社殿に登ったと思われます。しかし、今は頂上まで車で行ける道が他に出来たため、今はこの道を通る人はほとんどいないと思われます。神社なので一応注連縄が張ってありますが、8m近くもあるのに、この杉の木の説明はありません。










夷守台(ひなもりだい)のスダジイ

幹周り:5m 3cm

 舗装された夷守り台の遊歩道をはずれて7,8分、更にけもの道のような道を5分程歩いた雑木林の中にあります。けもの道沿いにあるのではなく、けもの道から見えるところあります。何の道案内も看板もなく自分で探さなければなりません。夷守り台は小林市にありますが、この木は小林市との境目の高原町地内にあります。あきれるほどの大きさです。
 「みやざき巨樹の道」(2002年3月初版)という本に掲載され世にでました。この本を読んだ人で大きな木に興味のある人か地元林業関係者しか訪れない木です。
 尚、もしも見たい人は夷守り台オートキャンプ場のセンターハウスに立ち寄って聞かないと場所が判りません。






宮崎県畜産試験場のセンダンの木


幹周り:4m38cm

畜産試験場を入って左手に事務所があり、事務所の正面あたり、道の右手に10本ほどのセンダンの木があります。
そのうち大きな木を3本計測させていただきました。この樹はそのうち最も大きいもので幹周4m38cmです。
その他3本は3m98cm、3m90cmでした。私はこのような大きなセンダンの樹を見たことがなかったので驚いたのですが、地元では誰も見向きもしません。