高 原 町 の 昆 虫 7

           九州には愛知県にはおらず九州独特の昆虫も多く、楽しみです。
           ただし、昆虫は種類が多く調べるのが大変です。小さい昆虫は調べていません。

                 2017年7月〜


 

ノコギリカメムシ:(ノコギリカメムシ科)
 日除けの為に植えたニガウリの葉に止まっていました。
 写真ではハッキリしませんが、下の方の薄い羽根の部分が黄色で光の当たり具合ではとてもきれいです。
 ノコギリカメムシの名前の由来は腹部の外縁がノコギリの葉のようになっていることによると、図鑑にありました。
 私の持っている図鑑ではノコギリカメムシ科はこの1種類しかないようです。(2020、7、19)
 




























グンバイハムシの仲間(カメムシ目、グンバイハムシ科)
 庭の草を引いていたら、こんな虫を見かけました。図鑑で調べてみましたが、グンバイハムシの仲間であることは分りましたが、種名を同定できませんでした。
 しかし、じっと写真を見ていると犬の顔のように見えてくるので笑ってしまいました。(2020、6、15)




















オサムシの食事
 散歩をしていたら食事中のオサムシを見かけました。
 鳥の糞の中に未消化の部分に動物性たんぱく質が有るらしく、一生懸命食べていました。(2020、5、15)




































 ハマダラナガレアブ(ハエ目 ナガレアブ科)

 清流ランドで川沿いの遊歩道を歩いていて、木の枝を棒で叩いたら、落ちてきました。羽化して間もないのか飛べないので採集しました。
 翅の模様と背中の黄色の模様が綺麗なアブです。
 体長は約1センチでした。
 幼虫時代を水の中で過ごすと、図鑑には記載されていました。(2020、4、15)



















キアゲハ(アゲハチョウ科)
 3月初旬に散歩していたら、よその家の庭先にキアゲハがひらひら飛んでいました。
 キアゲハの初見は4月の末か、5月頃が普通なのでビックリです。今年は暖冬で、全ての動植物の発生時期が異なってきています。(2020、3,15)















    ミナミアトワゴミムシ(オサムシ科)
 2月の初旬の季節外れの暖かい日のごご、、午後の日の当たる玄関の壁に止まっていました。
 冬ごもりしていたのが、気温の上昇で出てきたのでしょう。
 このお尻の黄斑には似た種類があり、同定には少し時間がかかりました。(2020、2、15)





























   クロナガアリ(ハチ目、アリ科)
 年末のの暖かい日に庭の草を引いていましたら、
アリを見かけました。こんな真冬にアリが1頭だけ歩いているのが不思議で調べてみました。
 夏には活動せず、10月〜11月に活動すると図鑑には記載されていました。(2020、 1、15)


















   カボチャミバエ(ハエ目、ミバエ科)
 日ごとに寒さがやってくる12月初旬、部屋の中に寒さをよけてやって来ました。天井を歩き回っているので捕まえてみました
 体長1センチほどの小さなハエです。
 図鑑には幼虫はカボチャだけでなくスイカ、トマト、カラスウリを食害すると記載されています・。
                     (2019、12、15)





















  バッタの仲間の脱皮殻
 10月の末に散歩の途中で見つけました。
 あまり写真が良くありませんが、バッタの仲間の抜け殻です。バッタの仲間は脱皮を栗前して大きくなることは知っていましたが、その脱皮殻を見たのは初めてです。イヌガヤの枝の上に乗って脱皮したようです。(2019、11、15)



















ベッコウガガンボ:(ハエ目、ガガンボ科)
 ガガンボというのは地味な昆虫であると思っていましたので、余りにも模様が美しいのでびっくりしてしまいました。写真では分かりにくいのが残念です。
 朝起きたら居間の床に落ちていました。
                 (2019、10、15)



















マツムシモドキ(マツムシ科)
 8月中旬に御池で木の枝を叩いていたら、沢山のマツムシモドキを見かけました。
 図鑑で調べたら、発音期はない、と記載されていました。鳴かずに配偶者をどうやって見つけるのでしょうか?
                          (2019、9,15)














ベッコウバチ(ベッコウバチ科)
庭の草引きをしていたら、庭の散水用の蛇口が有る蓋の辺りをベッコウバチがクモを引っ張てきて、クモをを置いて蓋の周りをウロウロしていました。どうやら自分で掘ったクモを入れる穴がどこか分らなくなっているようでした。見守っていると、この蓋の手をかける穴に入って行き、どうやらここに自分の掘った穴があったようです。クモをそこに引きずり込もうとしていました。(2019、8、15)



















ヤブキリ(バッタ目 キリギリス科)♀
 散歩の途中の道路にいました。一応捕まえて持ち帰り同定しました。
 以外に似た種類が多く、同定に迷いましたが、ヤブキリに間違いないでしょう。
 我が家の庭にもシキシキシキと鳴いています.
 長い尾は産卵管でメスの証拠です。(2019、7、15)


















マガリケムシシキ(ハエ目、ムヒキアブ科)
  
我が家のガラス窓に来て、動かないので写真を撮りました。この辺りには普通にいるムシヒキアブです。ムシヒキアブは名前の通り、色々な小さい昆虫を捕まえて食べます。
 よく知られているのはオスはハエなどを捕まえてメスにプレゼントしてから交尾するそうです。より大きな昆虫を捕まえるオスはメスに好かれるようです。(2019、6、15)














オオツチハンミョウ:(甲虫目 ツチハンミョウ科)

 久方ぶりに皇子原地区にいったらオオツチハンミョウを見つけました。
 オオツチハンミョウは変な昆虫で、甲虫目に属しているのに体は固くなく柔らかいです。

 もっと変わっているのはその生活環でしょう。ツチハンミョウの一生はここには書ききれませんが、とてもドラマチックです。
 卵を5000個近くも生みながら、成虫になるのは多分1、2、3
匹くらいでしょう。
 ファーブル昆虫記を読んで知りましたが、驚きの連続です。(2019、4、15)
 














  モンシロチョウ:(シロチョウ科)

 今年は暖冬で春が早くやってきました。2月26日に庭のシデコブシが咲き、モンシロチョウがやってきました。
 モンシロチョウは蛹で越冬するので、気温さえあえば発生するのでしょう。(2019、3、19)





















      川の水たまり                                  水の表を歩くアメンボ


  シマアメンボ:(カメムシ目、アメンボ科)

  1月の末に清流ランドへ行きましたら、川の隅に水たまりがあり、そこにアメンボが沢山水の上を歩いていました。
 今年は暖かい日が多いとはいえ零下になる日も多いこの頃に盛んに活躍していることに驚きです。
 種類がわかりませんでしたので採集して同定しました。
(2019、2、15)









         シマアメンボ







ヒメクダマキモドキオ:(バッタ目、ツユムシ科)
 散歩の途中で見かけました。毎年ですが、急に寒くなると、暖かいアスファルトに出て暖を取り、夜になると冷えますので、そのまま死んでしまうのではないかと考えています。もうすでに子孫は残したのでしょう。メスです。産卵管からヒメクダマキモドキオと同定しました。(2018、12、15)


















  ニシカワトンボ:
 11月の初旬に秡川湧水湧水に行きましたら、ニシカワトンボに会いました。ニシカワトンボは勿論越年生ではないので、間もなく死んでしまうのでしょうが、11月にその姿を見るとは思いませんでした。羽化したのが遅かったのかもしれません。
又湧水の近くでこの辺りの気温が高いのかもしれません。(2018、11、15)














アオマツムシ:(直翅目、マツムシ科)
 14年前に引っ越していた頃はアオマツムシの声を聴くことはまれでしたが、数年であちこちに鳴いているのを聞いたものです。5年くらい前から我が家のコブシの木に住み着いたようで8月の末から夜になるとうるさく鳴いています。
 最近はその数も多くなったようで、部屋の中までやってきました。しかし、どういう訳か室内にやってくるのはメスばかりです。(2018、10、15日)

















オオモンツチバチ:(ツチバチ科)
 夏の朝に草取りをしていたら、その周りの地面すれすれに何匹ものツチバチが飛び回っていました。今までにない経験です。

 最初はハラナガツチバチであろうと思いましたが、念の為採集してみましたら、オオモンツチバチでした。

 いずれにしてもこの仲間は地中にいるイモ虫などをを狩るハチです。(2018、9、15)







            オオモンツチバチ♂








 ムモンホソアシナガバチ(しばばち):(スズメバチ科)の巣

 7月の中旬に生物愛好会で矢岳の登山口にゆく途中で観察会を行いました。その時に会員の一人が葉っぱの裏に着いたアシナガバチの巣を拾ってみせてくれました。

その人の言うには「シババチ」の巣であるとの事でした。

「シババチ」というのはこの辺りの方言で。正式名がわかりません。
 永井先生にお聞きしてやっと正式名がわかりました。
(2018、8、15)












クサギカメムシ(カメムシ科)
 毎年、この時期になると、ナス、やピーマンにクサギカメムシが沢山やってきて、困ります。食べるものですので殺虫剤を使う訳にもゆかず、せいぜい足で踏みつぶすくらいです。
 たまたま草を引いていて、アサガオの葉の裏に卵を産み付けているのを見つけました。とてもきれいな輝くような卵です。何枚もの葉の裏に卵が産み付けられていました。
 すべて除去したせいか今年はナスやピーマンに来るクサギカメムシが少ないようです。(2018、7、15))



























キマワリ:(ゴミムシダマシ科)
 わが家の洗濯干し場にキマワリがやって来ました。キマワリといえば森の中の木の幹に取り付いて木の周りを回っている、というのが私の今まで見てきた風景で、まさか我が家にやってくるとは思ってもいませんでした。(2018、6、15)

















サカハチチョウ:(タテハチョウ科)
 清流ランドに行ったら、林の中でサカハチチョウが飛んでいました。チョウの白い文様が逆さの八に見えるから付けられた名前のようです。
 幼虫の食性はイラクサの仲間のようです。(2015、5、15)


















ナナホシテントウ(テントウムシ科)
 今年の冬は例年にない寒さで、家の中に閉じこもっていましたが、流石に3月になると暖かい日がやってきました。
 しかし、畑の草たちはもう既に大きく育っていました。草をひいていたら草の根元からナナホシテントウが飛び出してきました。草や昆虫は春の準備十分のようです。
 2018、3、15)































ウラギンシジミ:(シジミチョウ科)
 12月の中旬の寒い朝に散歩に行く途中で道に落ちていました。まだ生きていました。寒さのために一時的に動けなくなっているのでしょう。ウラギンシジミは成虫のまま越冬するようです。暖かい日には時々見かけます。
 昔の図鑑ではウラギンシジミチョウ科と書いてありますが、いまではシジミチョウ科に属しているようです。(2018、1、15)





























 
チャバネアオカメムシ:(カメムシ科)                     クロウリハムシ(ハムシ科)

 そろそろ大掃除の季節になりました。我が家の天井のクロスにチャバネアオカメムシとクロウリハムシの死骸が張り付いたままになっています。
 ここに住んで13年目になります。最初のころは虫などあまり家の中に入り込んできませんでしたが、最近昆虫ばかりでなくクモなども家の中に入り込んでくることが多くなりました。家も古くなると自然と一体化するのでしょうか。(2017、12、15)





ヨツボシモンシデムシ:(シデムシ科)
清流ランド付近を歩いていたらネズミの頭が落ちていました。そのそばにネズミの内臓だけが落ちていて、そこにヨツモンシデムシが来ていました。シデムシを漢字で書けば「死出虫」とでも書きましょうか。つまり死んだ動物にやってきて卵を産み付け子孫を残します。また、腐肉の処分屋でもあります。
 この内臓はまだ新しく、朝方にイタチに襲われたようです。(20187、11、15)


















キオビエダシャク:シャクガ科
 今年の夏の終わり頃から高原町内で3回ほど飛んでいるのを見かけました。数年前に宮崎市や日南地方で大発生し、食草であるイヌマキが丸坊主になる被害が出て、ニュースになりました。その後駆除され、今は余りニュースになっていません。我が家にもイヌマキがあり、この綺麗な蛾がやってきましたので採集し、標本にしました。輝くような青がとても綺麗な蛾です。(2017、10、15)








アオモンイトトンボ(イトトンボ科)
 8月の末に我が家の庭にアオモンイトトンボがやってきました。我が家は直接的には川や水路、田んぼに面しておりません。我が家の南側に1軒家があり、その向こうに水田がありますので、そこから来たようです。一年に何回かハグロトンボもやってきます。(2017、9、15)















ビロウドハマキ:(ハマキガ科)
 ハマキガ科の蛾は小さいものが多いのですが、これは最大のものでしょう。散歩の道に落ちていました。
 昔山奥で採集したことがありました。図鑑にも「大樹の茂った森林に多くおり、昼間に樹上を飛び回り、…」と書いてあります。
 しかし、この写真は人家の近くで撮ったのもので、決して山奥ではありません。不思議ですね。
 開張5センチほどです。






















オオヒラタシデムシ:シデムシ科
 散歩の途中で見つけたものです。草地から道に出てきたミミズを襲っている所です。まだミミズは生きていて何度か体をくねらせていましたが、じきに動かなくなりました。
 シデムシというのは「死出虫」と書き、動物の死体やごみ溜めなどに集まると図鑑にはあります。ハエは生きた動物にも卵を産み付けることがありますが、シデムしは生きている動物にはやってこないと言われています。しかしこのように生きた動物を襲うことがあると、初めて知りました。(2017、7、15)