高原町以外の自然 5

余り遠くに旅行することが多くないので主に近隣の市町村が中心になります。

           




ギンリョウソウ(イチヤクソウ科)
小林生物愛好会の例会でえびの市の雑木林に行きました。ギンリョウソウの花が咲いていました。ムヨウランもみることが出来ました。これらの植物は菌依存植物といわれキノコの菌を食べて大きくなり、葉緑素を持たないのが特徴です。
                     (2023、5、15)























ムラサキセンブリ(リンドウ科)
 知人から小林市野尻町の公園に咲いているとの情報があり、早速行ってみました。
 昔、センブリはその辺りの田んぼの畔などに生えていた雑草でしたが近年その数を減らし、滅多に見ることが出来なくなりました。 
 センブリの名前は千回振り出しても(煮だしても)苦いといわれるところか命名されたといわれ、昔から胃腸薬として有名です。(2022、11、15)



























   ルリモンホソバ(ヒトリガ科)
10月の初旬に小林市のスキムランドに行き、そこのトイレの前に落ちていました。
 もう20年くらい前に高原町に越してきた頃に、この蛾を採集しましたが、私の持っている図鑑には掲載されて居ませんでした。県立図書館で行われた夏休みの同定会に子供達に交じって同定してもらいました。
 原産はインド辺りで、地球温暖化で九州南部でも発生しています。(2022、10、15)
















  ハマボウ(アオイ科)

 記憶が定かではないですが、日南市大堂津に6月の末から7月にかけてハマボウが咲く、というのを雑誌か何かで読んだ記憶があり、行ってみました。
 付近は公園になっていて、公園の縁に川があり、その辺りに咲いていました。時期的には少し早かったようで花の数は少なかったですが、梅雨明け後の明るい日の下で黄色い花が目に沁みました。(2022、7、15)














  モウセンゴケ:(モウセンゴケ科)

 小林生物愛好会の例会で行った吉牟田で見かけました。写真では分かりにくいのですがハエが捕らえられたいます。モウセンゴケは虫を捕まえて栄養するというのはどの図鑑にも書かれていることですが、実際に観たのは初めてでした。(2022、6、15)






















  ノレンコウモリ(翼種目 ヒナコウモリ科)?

 小林生物愛好会の例会で、N先生がクモの採集の為ヴィーテイングをしていたら、コウモリが落ちてきました。かなり大きなコウモリでした。
 気温が低いせいか逃げ出してゆかず、皆で写真を撮りました。

 家に帰って図鑑(日本の哺乳類 東海大学出版会)や、インターネットの画像などを参考に同定した結果、ノレンコウモリではないかと考えています。
 尚ノレンコウモリは絶滅危惧U類に指定されています。宮崎県重要度Bに指定されています。(2021、11、15)
















   キバナノホトトギス(ユリ科)

 14日に加江田渓谷に行って来ました。今回は遊歩道の一番奥の広場まで足を延ばしてみました。
 遊歩道には花が少なく、ちょっとがっかりでしたが、広場には沢山の花が咲いていました。
 偶然ですが、ここの案内人の兒玉さんにお会いしましたので聞いてましたら、今年は花の咲き始めが1週間ほど早い事と若干花が少ないとの事でした。(2021、10、15)














   カジカガエルの幼生、オタマジャクシ(アオガエル科)

 小学生対象で、川の生き物調べを小林市須木の夏木地区で行いました。
 清流にオタマジャクシが沢山いました。
 カジカガエルの幼生の頭が川の流れに適応していて、楕円形なのですぐ分かります。(202、8、21)


















 
  シロバナナガバノイシモチソウ(モウセンゴケ科)               キンバイザサ(キンバイザサ科)

 6月の末に「小林生物愛好会」で川南湿原に行ってきました。この川南湿原植物群落は国の天然記念物に指定されています。
 上の写真の他にモウセンゴケやコモウセンゴケの花、ヌマトラノオ,、ミミカキグサなどの花も見ることが出来ました。(
(2021、7、15)














 
            ヤマタツナミ(シソ科)                        コバノタツナミ(シソ科)

4月の末に小林生物愛好会の例会で三ノ宮峡に行きました。ヤマタツナミという珍しいタツナミソウを見ました。
 普通タツナミソウは右の写真の如く花が上を向いていますが、ヤマタツナミは花が下を向いています。宮崎下でも珍しい花のようです。(2021、5、15)



  ネコノメソウ(ユキノシタ科)
 3月の末に須木の山奥に行ったらネコノメソウがありました。葉の真ん中に花のつぼみが沢山固まってついています。未だ花が開いていないのでどんな花か分かりません。
 須木は自然が一杯で珍しいトサチャルメラソウ、ヨゴレネコノメソウ、ヤマネコノメソウなどと言う今まで聞いたことも無いような植物に遭遇しました。(2021、4、15)















       シジミを食べているゲンジボタルの幼虫

小林市の出の山の蛍幼虫調査が12月と2月に行われ、毎年参加しております。今年で16年目です。
 水路の30センチ四方の土を取り、その中にいるすべての生き物やシジミの殻なども数えます。
 上流、中流、下流の三地点で行います。
 寒い時期に行われるので結構大変です。(2020、12、15)


















      オオバヤドリギ
 10月の中旬に宮崎市の加江田渓谷にキバナノホトトギスを観に行きました。駐車場近くにオオバヤドリギがあるとの情報を得ていましたので見てきました。
 丁度ちょっと変わった花が咲いていました。
 オオバヤドリギは多くはシイやカシの木に着き、大きな木の上の方に着くため間近に見ることは殆ど出来ません。
 しかし、ここのオオバヤドリギは目の高さに寄生しているのでこの写真が撮れました。(2020、11、15)




















オニバス(スイレン科)
 木城町の岩淵大池でオニバスが咲いている、との情報をS先生から9月の中旬に頂き、すぐに観に行きました。
 池の改修工事をしていて池の水が少ないためにオニバスを近くで見ることが出来ました。大きな葉に似合わず、小さなきれいな花です。
 例年なら8月下旬から9月初旬に咲くのに、今年は天候不順のためか変な時期に咲いたようです。
(2020、10、15)



















  粘菌ムラサキホコリの仲間(ムラサキホコリ科)

 生物愛好会の例会で小林市の赤松という所に行き、このムラサキホコリの仲間を見つけました。ただ生まれて初めて粘菌を自分で見つけたので、本当に粘菌かどうか、知多自然のN先生に写真を送って同定していただきました。
 ただ、ムラサキホコリも種類があり、種の同定には顕微鏡が必要との事でした。(2020、9、15)

















   国富町湖水が池の白いハスの花
 国富町にある湖水が池に白いハスの花を観に行きました。昨年は病気が出たそうで、ハスの花が咲くかどうか心配でした。数は少なかったですが、楚々とした花がとても印象的でした。(2020、8、15)



















ジュンサイの花
 6月の末にジュンサイの花を鍋倉池に観に行きました。10時ころ着いたのですが未だ少ししか咲いていませんでしたが、30分ほどの間に沢山咲きだしました。
 随分と小さい花で2センチあるか無いか」くらいです。
 午後になるとしぼんでしまうそうで、咲いている時間は短いようです。(2020、7、15)





















  ヒツジグサ:(スイレン科)
 5月の小林生物愛好会の定例会に、えびの市の鍋倉池で観察会が行われました。その時ヒツジグサやジュンサイを観ましたが、まだ花が咲いていませんでした。6月に咲くとの事で、梅雨の晴れ間に午後出かけました。ヒツジグサは名前の通り、羊の刻、今でいう午後2時頃咲くということで午後行きました。
 花もさることながら、イトトンボの仲間、リュウキュウベニイトトンボ、アオモンイトトンボ、モノサシトンボなどが多く飛んでいて自然が一杯なのを感じました。(2020、6、15)

















 
           テンの全身骨格                       テンの頭蓋骨

 4月の末に小林生物愛好会の月例会でえびの市西の野の雑木林を歩きました。
 雑木林の中にほぼ完全な形でテンの全身骨格がありました。全体の中で、胴体の長さが目立ち、テンであろうとは分かります。
 しかし、決定的な証拠は頭蓋骨にある歯の数です。「哺乳類観察ブック」(熊谷さとし著)にお世話になりました。(2020、5、15)








ナンゴクウラシマソウ:(サトイモ科)

 4月の初旬に佐土原町の某神社に行ったら境内で見かけました。
 写真では分かりにくいのですが、写真の真ん中あたりに根元から黒い線のようなものが上に伸びているのがわかるでしょうか。
 よく見ると花が根元に咲いていますが、その花の中に中軸があり、その中軸が上の方まで伸びて50センチほどもあります。
 この長い中軸を浦島太郎の釣り糸と見立てた命名です。
 なお、四国東部、岡山県を境に東はウラシマソウ、、九州などはこのナンゴクウラシマソウのようです。(検索野草図鑑2) (2020、4、15)














     神々溝(かんがみぞ)
 
 高原町教育委員会主催のの生涯学習で、地層めぐりをしました。都城市の高千穂の峰の麓にある神々溝という場所に案内してもらいました。
 高さ10メートル以上もありそうな溶岩の割れ目が続いています。
 高千穂の峰から流れ出た溶岩が時代を経て、真っ二つに割れた跡との説明でした。
 溶岩の下の丘が溶岩の重みで割れたので上の溶岩も割れたのであろうとの事でした。(2019、12、15)




















 
        ハッチョウトンボ ♂                          ハッチョウトンボ ♀

 小林生物愛好会で久しぶりに紙屋のハッチョウトンボ池に行きました。池の周りは荒れ放題で、池に下る道はススキをかき分けながら行かねばなりませんでした。
 しかし、池にはハッチョウトンボがそれなりに多く飛んでいました。
 デジカメでは焦点がうまく合わず、一眼レフカメラでどうにか撮ることが出来ました。(201、7、15)













    シロマダラ(爬虫綱 ヘビ亜目 ナミヘビ科)
 小林生物愛好会で4月27日に小林市の山代に行き、自然観察化を行いました。もう帰る頃に、70センチほどの蛇を見かけました。写真を撮って家でよく見たらシロマダラでした。シロマダラは夜行性で昼間滅多に見ることがありませんので余り明確ではありませんが珍しい写真となりました。(2019、5、21)



















 
             エヒメアヤメ (アヤメ科)                 ヒトリシズカ(センリョウ科)

 3月の29日に高原町の生涯学習でエヒメアヤメを見に行きました。小林市の生駒地区にある天然記念物のエヒメアヤメをを観察しました。ここは普段カギが掛かっていて入れないのですが、小林市の教育委員会にお願いして特別に入れて頂きました.
 この場所は「エヒメアヤメを守る会」の人々が草刈りや野焼きして手入れして、エヒメアヤメを守っているのです。
 時期的にちょっと早く、咲いている株数は少なかったですが、それでも写真のような見事な株もありました。
 エヒメアヤメはまだ日本が中国大陸と陸続きだった時代からの生きの残りの植物で、この小林市がその南限です。ロシア、中国、満州などにもあるそうです。
 この一角にはヒトリシズカも咲いていました。(2019、4、15)












日南寒咲き1号:
 日南市のJR北郷駅にある桜が開花したと正月早々にニュウスで見たので行ってみました。以前に見たときは1月の末だった記憶がありましたが、もう八部咲きでびっくりです。
 帰りに日南市の観光協会に寄って聞いたところでは開花は昨年の12月26日だったそうで、例年より約 1ケ月早いとの事でした。
 この桜は地元の研究者が開発した桜で日本で一番早く咲く桜である、と説明の看板が立っています。(2019 1、15)














マルバテイショウソウ:(キク科)
 11月の中旬に小林生物愛好会の行事で須木の雑木林に行きました。
 岩だらけの崖のような所にマルバテイショウソウの葉が地面近くにあり、花茎が根元から10センチ以上も伸びて、先端の方に10個ほどの小さい花を10ケ位つけて、それが既に種になっていました。(18、11、15)















  キノコの胞子
 9月の末に生物愛好会で狗留尊峡に行ったときに見かけました。小さいピンクのキノコの周りに靄がかかったようになっていました。
 この靄のようなものは何でしょう。
 家に帰って写真を見ながら考えました。多分キノコが菌糸を発散させている最中に夜露が下りてきて菌糸の発散がこれ以上遠くに行くことが出来なくなったのではないでしょうか。(2018、10、15)














       ヒメコウホネ:(スイレン科)

 高原町の生涯学習で都城市の浜宮池にヒメコウホネを見に行きました。小さく可憐な花が水の中から持ち上がるようにして沢山咲いていました。
 ヒメコウホネは宮崎県の絶滅危惧種に指定されています。
 暑いさなかに池の場所がわからず苦労してたどり着きました。
 (2018、8、15)














 ハッチョウトンボ(トンボ科)
 新聞に都城市の関之尾入り口という交差点近くにハッチョウトンボがいるところがあるということで行ってみました。事前に連絡して入り口のカギを開けていただき、案内していただきました。
 元は山でシラスを取った後が湿地になっていてそこに沢山のハッチョウトンボがいました。しかしながら乾燥化が進んでいて、すでにヨシなどが生えてきています。このような湿地はやがて普通の原野のなってしまうのが宿命のようです。(2018、7、15)













     サンショウウオの一種:
 熊本県錦町にツクシイバラを見に行った帰りに新宮寺というお寺に寄りました。敷地の隅でジャゴケの上を歩いているサンショウウオに遭遇。「日本の両性爬虫類」という図鑑にも「…普通に山や沢に出かけて行ってもサンショウウオの生体に出会うことはほとんどないはずである。…」と書かれています。
 私も宮崎県に来て13年になりますが、まだ見たことがありません。
 種類の同定までには至りませんでしたが、とても貴重な出会いでした。(2018、6、15)














トックリキワタの花
 高原町の生涯教育で青島に行きました。青島亜熱帯植物園の芝生広場にトックリキワタの花が咲いていました。トックリキワタはブラジル原産の木で、木の根元からとっくりのように膨らんでいて上の方は細くなっているのでこの名前が付いたようです。キカラスウリより一回り大きい楕円形の実もついていました。この実がが初夏のころ弾けて中から綿のようなものが出てきます。これがいわゆる「パンヤ」です。パンヤとはこの木がパンヤ属だからだそうです。(2017、12、15)













 
       コヤブラン:(ユリ科)                           オオギセル

 10月の末に久しぶりに故郷の知多自然観察会の人達と研修旅行に行きました。行ったのは静岡県の引佐町にある竜ヶ岩洞(りゅうがしどう)や静岡県森林公園などでした。
 コヤブランは宮崎県にも自生しているようですが、オオギセルの方は九州にはいないようです。
 こんな大きなキセルガイを見たのは初めてでした。(2017、11、15)






オオカマキリモドキ:(アミメカゲロウ目、カマキリモドキ科)
 10月の初旬に三股町の上米公園でばったり昆虫写真家の新海さんにお会いしました。オオカミキリモドキの写真を撮りに来て見えましたので同行させて頂きました。左の写真は新海さんが捕まえたオオカマキリモドキです。

 オオカマキモドキはアミメカゲロウ目に属し、ウスバカゲロウやヘビトンボの仲間で、カマキリとは全然異なる昆虫です。しかし、前足と頭の形はカマキリに、腹部はハチに擬態していると言われています。
(2017、10、15)














ナゴラン:(ラン科)
 7月の末にえびの市の雑木林でナゴランを見つけました。木の枝が折れ道に落ちていました。枝が枯れて腐って落ちてきたようです。普通は木の上の方にあって見ることの出来ない花です。なかなか清楚な花です。
 蘭に詳しい知人の話ではこのまま放置しておけばランは枯れてしまう、とのことでした。この枝ごと持ち帰り、柿の木などに付けておけば生き返るそうです。
 私もこの花のついたランではなく、この枝に小さい苗がありましたので、それを頂き、柿の木に縛り付けておきました。2、3年後に花が咲きましたらまた報告します。(2017、8、15)












カキラン:(ラン科)
 6月の下旬にハッチョウトンボで有名な高鍋湿原に行き、このカキランに遭遇しました。木道の脇に湿原の中から立ち上がって咲いていて、6月の下旬が真っ盛りのようです。花の色が柿色なのでカキランと命名された、と図鑑には記載されています。(2017、7、15)





























クマガイソウ(ラン科)
 5月の連休に知人にクマガイソウの群生地に連れて行ってもらいました。これで全てで、決して多くはありませんが、流石に大きな花が見事です。
 宮崎県の絶滅危惧TB類に指定されています。
 人が通る道路に近く、盗掘がとても心配です。(2017、5、15)
















ムギラン(ラン科)
 3月の末に小林市の雑木林に行来ましたら、木の股にムギランが着生しており、花が咲いていました。目立たない花です。
未だ花が開ききっていないのか、あるいはこれが満開なのかわかりません。
(2017、4、15)

















コバントビケラの仲間(トビケラ目、コバントビケラ属)
 2月の1日に県の土木課の依頼で水辺のモニターの一環で、岩瀬川で水生生物の調査を行いました。枯れ葉の上にこの鮮やかな水生昆虫がいました。家に持ち帰ったら、枯れ葉をちぎって巣を作ったことからトビケラの仲間とわかりました。
 図鑑によれば昔はコバントビケラという種であるとされましたが、ほかにもこの仲間がいるということで、コバントビケラ属の一種です、と書いてありました。成虫の出現期や生活史の詳細はわからない、とも書いてありました。(2017、2、15)。










 
ヤッコソウ:(ヤッコソウ科)
 高原町の生涯学習の一環で都城市高城町のヤッコソウを見に行きました。
 ヤッコソウはツブラジイやスダジイの根に寄生する寄生植物です。ですから色素がありません。
 命名者はあの牧野富太郎博士です。鱗片状の対生した葉の根元に蜜がたまり、それを求めて蜂などがやってきます。
 ヤッコソウは沖縄県、鹿児島県、宮崎県、徳島県、高知県に自生しています。(2016、12、15)





ベニツチカメムシ:(ツチカメムシ科)
10月14日、都城盆地植物愛好会の研修で、小林市の三之宮峡に行きました。遊歩道に垂れ下がった木の葉にベニツチカメムシがびっしりとついていました。越冬のため集団を作るとのことです。
 また、このカメムシはボロボロノキの実に産卵し、子育てをすることでも有名です。(2016、11、15)














タカネハンショウヅル:(キンポウゲ科)
 10月の初旬に三股町の雑木林に行きました。林縁にこの花が咲いていました。およそ自然のものとは思えない可憐な花です。
 少し前に、NHKの「趣味の園芸」にクレマチスの特集でこの花が取り上げられていて驚いた記憶があります。(2016、10、15)

















サクララン:
 6月10日に日南市南郷道の駅にジャカランタを見に行きました。駐車場の大きなアコウの木の上の方にこの不思議な花が多数ぶら下がって咲いていました。
 もちろん、アコウの花ではなく、アコウの木に着生している植物の花です。
 家に帰って調べてみました。園芸品種かと思いましたが、意外にも九州南部に自生して着生ランの仲間のようです。
(2016、7、15)





























サイハイラン:(ラン科)
5月の末に小林市東方の雑木林で見かけました。よそでも見たことはあったのですが、花全体の長さが20p程もあり、ビックリです。昔、見た時は花全体の長さは普通10センチもあるかどうかです。余程昔からここに咲いていたのでしょう。
 「和名は采配蘭で、昔、戦場で指揮をとるのに使った采配に見立ててつけられた。」と図鑑にはありました。(2016、6、15)





























フデリンドウ:
 5月の末に小林生物愛好会で、小林市と綾町の境目の多古羅林道に観察会に行きました。
 川の縁の崖にフデリンドウが咲いていました。高原町にも咲いている所が有りますが、段々少なくなっています。(2016、5,15)














オドリコソウ(シソ科)
 鹿児島県南さつま市の笠沙の岬に行って来ました。
 鹿児島県の日置市にある薩摩湖という湖に寄ったら、湖のほとりにオドリコソウが群生していました。うまく写真に撮れませんでしたが、判りますでしょうか。
 どういう訳か高原町では見たことが有りません。
(2016、4、15)


























クモラン:(ラン科)
 3月5日に三股町の上米公園に行ったら、変な着生ランを見つけました。同行したMさんからクモランであろうと言われた。
帰ってからインターネットで調べてみました。クモランは木から引きはがしてしまうと枯れてしまうそうで、ある種の菌類が着生に関係しているのではないだろうか、と言われているようです。(2016.3.15)
















オオヨドカワゴロモの花:(カワゴケソウ科)
 昨年の12月に小林市の岩瀬川に自生するオオヨドカワゴロモが国の天然記念物に指定されました。
 カワガケソウ科の植物は熱帯から亜熱帯を中心に分布する植物で、平成11年に新種として発表され、カワゴケソウ科の植物としては北限にあたり、世界でも岩瀬川にしか自生していない植物です。
 丁度12月頃から花が咲きます。花は2mmほどしかなく小さいものです。(2016、1、15)
 



















キバナノホトトギス(ユリ科)
 10月10日、宮崎県自然観察指導員協議会の研修会が宮崎市でありました。
 1日中曇り空でしたが、暑くもなく、寒くもなく、自然観察日和で、片道 3.2キロも殆ど急な上り坂もなく楽しい自然観察会になりました。
 明るい森林の中にこの時期にはしては目立つ鮮やかな黄色のキバナノホトトギスを沢山見ることが出来ました。宮崎県と鹿児島県にしか自生しないそうですが、これほと沢山の所は少ないのではないでしょうか。(2015、10,15)















トラノオスズカケ:(ゴマノハグサ科)
 小林市の須木の雑木林に行きましたら、この花が咲いていました。この花の付き方に特徴があり、花の咲いている所を一度見たら、忘れません。
 また、名前のトラノオスズカケという奇妙な名前も一度聞いたら忘れません。
 全国版の植物図鑑にはあまり載っていません。九州地方の植物図鑑に載っているのみです。九州、四国のみに自生しています。(2015、9、15)













オオキツネノカミソリ:(ヒガンバナ科)
 7月の末にえびの市の雑木林に咲いているのを確認しました。人家の近いところではあまり見かけません。落葉樹が茂った木の下にひっそりと咲いていました。
 雄蕊が花弁より大きく突き出ているのがオオキツネノカミソリの特徴と図鑑にはあります。(2015、8、15)















 

ヤマアジサイ:(ユキノシタ科)
 6月の初旬に三股町の上米公園に行きました。この公園は芝生公園やパークゴルフ場もあり、町民に愛されているようです。日曜日で天気が良かったせいか、小さい子供を連れた夫婦連れなどでにぎわっており、中高年はパークゴルフをしておりました。
 公園と個人の持ち山の間の道を山の上の方に登ってゆくとそれなりの自然を満喫できます。ムラサキニガナやこのヤマアジサイが咲いていました。(2015、6、15)










        えびの市尾八重野で見つけたタゴガエルの卵


          タゴガエルの卵                               タゴガエルのオタマジャクシ

 3月の末にえびの市の尾八重野に行き、そこの小さな例流の余り流れが無い場所にカエルの白い卵塊が有りました。
卵の直径は約3mm。一塊が30個くらいでしょうか。
 家に持ち帰り3日後に孵化しました。初めて見る白いオタマジャクシでした。オタマジャクシは黒いものだと思っていましたので、びっくりでした。(2015.4.15)



            綾町の山で見た大きなヒル


ヨツワクガビル:(ヒル綱、咽蛭(いんしつ)目、イシビル科)

 2月の末に猟師さんと歩く自然観察会があり、参加しました。その時、道端にいた大きなヒルを見せて頂きました。体長10pほどもある大きなヒルで血を吸わないようでした。
 何を食べるのか調べてみました。カタツムリやミミズを食べるようです。
 カタツムリをたべる蛭にコウガイビルが知られていますが、そのほかにもこんな大きなヒルがいることを初めて知りました。
                        (2015.3.15)
















         都城市高城町のヤッコソウ

 
ヤッコソウ:ヤッコソウ科

 11月の末に都城植物愛好会のメンバーと副会長の松本さんの案内で、都城市高城町の石山観音寺の隣の山に自生するヤッコソウを見に行きました。急な山道を登ること約10分、大きなスダジイの根元に沢山生えていました。
 ヤッコソウはシイの木の根に寄生する寄生植物です。従って葉緑素が有りません。
 3ケ所に分かれていて、それぞれ人が立ち入らないように紐がめぐらされていて、紐の外から写真を撮りました。
 ヤッコソウは時々ニュースで見ますが、現物をみるのは始めてで感動しました。(2014、12、15)









         小林市赤松の自然


      クロヤツシロラン                          キッコウハグマの花


      
 10月の末に林市の赤松に行きました。流石に秋も深まってきて昆虫類やクモも少なくなってきましたが、私が今まで見たこともない植物が沢山ありました。
 
 後で小林市立図書館で牧野植物図鑑など大きな図鑑で調べてみましたが、クロヤツシロランもシナノアキギリも記載されていませんでした。
 キッコウハグマの花を見たのは初めてでした。
 キッコウは葉の形がカメの甲羅のような形をしているからです。ハグマは白熊と書きます。ハグマとは元々は兜の飾りで、幕末に官軍の幹部がかぶっていた白いかぶりものといえば判りますでしょうか。花を見て、名前の由来に納得しました。
(2014、11、15)

        シナノアキギリ




                   えびの市の自然
      

      


   







 



              ムヨウラン                              タカクマヒキオコシ

9月の末にえびの市行きました。
 今まで見たこともない腐生植物のムヨウランやタカクマヒキオコシなどを見ることが出来ました。(2014、10,15)