高原町以外の自然 4
余り遠くに旅行することが多くないので主に近隣の市町村が中心になります。
綾 町 の 自 然
タシロラン(ラン科) アオバズク(フクロウ科)
6月の末に自然観察会の集まりがあり、綾町に行きました。綾南川沿いの自動車道路の傍にタシロランが咲いていました。タシロランはいわゆる腐生植物で長い間に積もった腐葉土に特殊な菌が作用してこの植物が生えるとのことです。普通なら雑木林の奥深くに生える植物がこんな道端に生えているなんて驚きです。
綾町の役場の裏山にアオバズクが居るとのことで皆と見に行きました。アオバズクの子供で巣立つ前のようです。誠に綾町は自然が一杯の町だと実感しました。(2014、7、15)
宮崎の里山の巨樹めぐり
本庄稲荷のクスノキ(幹回:1190p) 綾のイチイガシ(幹回640p)
宮崎県森林林業協会の主催で里山の巨樹めぐりのツアーがあり、参加しました。最初に以前からみたかった綾町の竹野のホルトノキを見ました。個人ではとても行けそうもない細い道をマイクロバスで見てきました。
その他には綾のイチイガシ、明見神社のイチイガシ(綾町)、国富町の本庄稲荷のクス、大坪の一本サクラ、国富町の火伏椋をみました。大きな木を沢山見て、元気をもらいました。
都 城 市 関 の 尾
クマイチゴの紅葉 マルバウツギの黄葉
マルバテイショウソウの花 トラノオスズカケ
12月8日、都城盆地植物愛好会の行事で関の尾で自然観察会に参加しました。この時期はコガクウツギやマルバウツギの黄葉、オオモミジやイロハモミジの紅葉がとても美しい。ゼンマイの葉さえ黄葉していました。
12月の初旬とはいえもう何度も霜が降りたが、林床にマルバテイショウソウが花を着けていた。キク科の植物で、九州南部にしかない植物です。四国と九州にしかないトラノオスズカケも実をつけていました。(2013.12.15)
甑 岳
甑岳の外輪から火口を望む キリシマリンドウ
ツクシアザミ ツクシコウモリ
10月の初旬にえびの高原にある甑岳に登ってきました。登り口から頂上まで45分ほどで登れるので、私のような足弱な人間でも登れます。甑岳は火山の噴火口を絵に描いたような山です。火口の周りが遊歩道になっていて、ぐるりと1周できます。ところどころ火口の底が眼下に見えます。火口の底は池やススキの原になっています。
外輪の遊歩道にはいろいろな花が咲いていました。(2013.10.15)
沖縄、やんばるの森
野生のノボタン カラスヤンマ ♂
オオカサマイマイ ヤンバルヤマナメクジ
知多自然観察会の研修旅行で沖縄に行くというので、同行させていただきました。那覇市で合流、途中でビーチコーミングなどをしながら車でやんばるの森を目指しました。
国頭村のやんばるの森ではガイドの木村さんと杉本さんご夫妻の案内で沖縄以外では見られない植物や生物を沢山見ることが出来、大いに満足の出来る旅となりました。
また夜の散策ではオキナワスジボタルを見たり、リュウキュウサワマツムシの声を聞いたり、ホルストガエルの鳴き声を聞くことができました。
プロとはいえガイドの質の高さには目を見張るものがありました。昼でも夜でも生き物のいる所をよく知っているばかりではなく、あらゆる生き物、植物、昆虫、爬虫類、両生類、陸産貝類、その他のヤスデやムカデまで私たちに教えてくれました。
木村さん、杉本さん本当にありがとうございました。(2013.7.15)
クロイワトカゲモドキ
小林市綾南林道
ヒメレンゲ: ナンゴクウラシマソウ
ヒメレンゲ:
小林生物愛好会の4月例会で、小林市の外れ、綾町に近い林道に行き、そこででヒメレンゲを発見しました。マンネングサの仲間で山中の岩の上などに生える多年草と図鑑にはあります。
ナンゴクウラシマソウ:
根元近くから花が咲いているのでキリシマテンナンショウかと思いましたが、仏炎苞の中から花軸が外まで伸びだし、更にその先に長い尾状の付属体が伸びていて、その長さがウラシマソウより少し短いような気がしました。家に帰って図鑑で調べたら海岸地方に多いと記載されており、こんな山奥にもあることに驚きました。(2013.5.15)
高 千 穂 町
高千穂峡 高千穂峡上部の柱状節理
高原町は宮崎県の南部の山間部にあります。高千穂町は北部山間部です。余りにも遠い上に車の運転に自信がなく、今まで行ったことがありませんでした。今回思い切って行ってみました。
上の高千穂峡の写真は観光案内などでよく見かける風景ですが、少し、上流部に歩くと多くの柱状節理を見ることが出来ます。今の景色から昔の火砕流の跡であるとはちょっと考えられません。
高千穂神社のスギ 天の岩戸神社の古代イチョウ
高千穂町は標高200m前後の高原にあり、歴史の古い町です。この写真の他に真名井のケヤキや天の岩戸神社のスギや天安河原に行く途中のケヤキなど大きな木が沢山ありました。
天の岩戸神社には大きくはありませんでしたが、案内の神職の言われる「古代イチョウ」がありました。写真のように銀杏が椎の実型です。(2012.10.15)
2008年〜
小林市吉牟田
モウセンゴケの花 モウセングゴケの花
8月の末に小林生物愛好会の定例会で、えびの市吉牟田に行きました。牟田とはもちろん湿地という意味です。吉牟田とはよい湿地という意味ですが、地元の人は昔葦が一杯生えていたのでヨシ(葦)牟田ではないかと言ってみえました。地域全体が湿地という感じであちらこちらで水が染み出していました。
ここで、食虫植物のモウセンゴケの花に出会いました。愛知県にいた頃には地質が粘土質のせいもあり、よくモウセンゴケを見かけましたが、花は見たことがありませんでした。
アオモンイトトンボ キヒメグモかニホンヒメグモ
吉牟田の元小学校の前に小さな池があり、そこにアオモンイトトンボや、モノサシトンボ、リュウキュウベニイトトンボ、クロイトトンボなどが飛んでいました。愛知県ではかなり見かけたアオモンイトトンボは宮崎県にきて初めてみました。
また、木に不規則網をつくり、枯葉を1枚ぶら下げてその中に小さなクモがいました。ニホンヒメグモかキヒメグモであろうと思わてます。
(2012.9.15)
小林市野尻町のハッチョウトンボ
ハッチョウトンボ♂ ハッチョウトンボ♀
ハッチョウトンボは体長が20ミリに満たない日本で最も小さいトンボです。宮崎県版レッドデーターブックには絶滅危惧U類に指定されています。
宮崎県では高鍋湿地や川南湿地が有名です。水深の浅いきれいな湧水のある池に主に生息しています。
小林市付近は湧水が多くそのほとんどが川となっており、池が少ないのでハッチョウトンボの生息するような環境は極めて稀です。
ハッチョウトンボの棲む環境もハッチョウトンボも大切にしたいものです。 (2012.8.15)
鹿児島県霧島町、霧島温泉付近
キリシマテンナンショウ オオハンゲ
我家から霧島温泉郷までは1時間くらいで行くことが出来ます。近いので今まで宿泊したことがありませんでしたが、今回体調不良もあり、宿泊したのです。ホテルの横の山が散歩道になっていたので歩いてみました。杉林の下にキリシマテンナンショウがあちこちに咲いており、葉が全て斑入りなのは珍しいのではないでしょうか。
杉の木のまばらなところにはオオハンゲが群生しており、仏炎苞の長さは10センチほどもあり、その中軸がスラリと長く屹立して伸びているのが印象的でした。(2012.6.15)
小林市野尻町の大きな木
オガタマノキ
小林市面白発見塾の企画で大きな木を野尻町で調査することになり、会長の大薗さんご夫婦と一緒に大きな木を尋ねました。
オガタマノキは県道268号線の猿瀬口の信号から少し上った丘の上にあります。この木の前と後ろはお墓になっています。
幹回り5m50pと案内板には書いてありましたが実測したところ、5m90pありました
ここには以前花の咲いているころに来たことがあり、花が落ちているのを拾ったことがあります。オガタマノキはモクレン科に属し、花はよい香りがしました。
そもそもオガタマノキは南方系の植物で、どこにでも生えている木ではありませんので、この木がオガタマノキとしては日本一の巨樹ではないでしょうか。(211.8.15)
栗須小学校のセンダンノキ
この学校の生徒がこの木の下で授業をしたり、食事をしたりする映像が宮崎県のTVでよく取り上げられていたことがあり、一度は見てみたい木でした。
案内板には平成4年、宮崎県認定の巨樹100選に選ばれており、幹回りは4m95pになっていますが、実測したところ
6m30pありました。宮崎県が認定してから20年も過ぎているのでその間に木も大きくなっているのでしょう。
この辺りのセンダンノキは成長が早いので、これでも140年ほどです。
長 野 県 乗 鞍 高 原
10月30日、知多自然観察会の研修旅行に参加させていただき、長野県の乗鞍高原にゆきました。
途中、長野県安曇野市の白鳥飛来地の御宝田遊水池に立ち寄りましたが、目指す白鳥は居ず、オナガガモ、マガモ、キンクロハジロなどの鴨類が泳いでいるばかりでした。会長がこの辺りの地理に詳しく、昼間は田んぼで餌を食べているというので、その田んぼに行きました。コハクチョウが40羽ほどいました。道路端のすぐ近くまで来ていて、この写真を撮ることが出来ました。地元の人の話では、飛来して間が無い今の時期は人を恐れず道路近くまで来るそうですが、もう少しすると、田んぼの向こうの方に行ってしまって、決して道路端のこんな近くまでは来ないとのことでした。
ヤマシャクヤクの実 梓川沿いの紅葉
乗鞍高原は一大別荘地であり、またペンションや民宿が軒を並べています。しかし、すぐ近くには自然一杯の遊歩道があり、いくつかの池塘もあります。朝、その辺りを散歩していて、ヤマシャクヤクの実に遭遇しました。
帰りは高山方面から帰りましたが、乗鞍高原はもとより、途中の標高の高い所ではすばらしい紅葉を見ることが出来ました。写真の腕が悪い上に、生憎の雨もよいで暗くてきれいな写真が撮れなくて皆様にお見せできないのが残念です。
(2010.11.15)
都 井 岬
宮崎県に移住して8年目ですが、県内で有名なこの都井岬には初めて行きました。
都井岬といえば岬馬です。岬入り口から山の上を見上げるとあちらこちらに数頭づつの岬馬が散見できます。車を止めて写真を撮ろうとしますがなかなかよい写真が撮れません。しかし、岬の頂上付近にあるホテル(現道の駅)に車を止めたら、目の前に、手の届くような近さで岬馬の親子が何組も見ることができました。
ソテツの群落
都井岬は案内板にありますように560ヘクタールという広大な岬全体がほぼ手付かずの自然のままになっています。その多くが照葉樹林をなしており、このように一部はソテツの群落地となっています。その近くでサルに遭遇しました。餌ずけなどされていないので、私たちを見ると逃げていってしまいました。(2010.9.15)
小林市金山付近
ヒメウラシマソウ キヨスミイトゴケ
小林市金山付近:
4月29日に小林生物愛好会の定例会で小林市の金山に行きました。ツクバネガシなどの木々の新芽が美しく、また
ツルコウゾやメギなどの花が咲いていました。小林市の繁華街から比較的近くて、自然が一杯ある金山付近はとても素晴らしい所です。
ヒメウラシマソウは九州地方特産のウラシマソウです。この写真ではわかりませんが、仏炎包の内側に白い斑紋があります。
キヨスミイトゴケは小林市の木浦木などにもよく見かけますが、どういう訳か私は霧島連山、高千穂の峰や矢岳の登山道では見たことがありません。若干サルオガセに似ていますが、この辺りではサルオガセは無いとのことです。
スカシシリアゲモドキは図鑑によれば標高300〜2700メートルに棲息するそうです。金山も標高500メートルくらいのようです。(2010.7.15)
スカシシリアゲモドキ
長野県飯田地方の自然をたずねて
主にクレーター、中央構造線をめぐる
御池山クレーターの案内図 クレーターの縁
10月31日から11月1日にかけて愛知県の知多自然観察会の研修旅行に同行させていただきました。
主に長野県の飯田地方の地層をめぐる旅行でした。
1日目は飯田市美術博物館学芸員の村松さんの案内で飯田市のしらびそ高原にある御池山クレーターを見学しました。クレーターといえば丸い穴というイメージがありますが、上記の案内板の写真の如く普通の山です。ここがクレーターの跡であると決定づける証拠は岩石に含まれる成分などにより推定されたそうです。村松さんの案内で自動車道路から歩いてクレーターの縁まで行きました。
シラビソの実 ツメレンゲ
クレーターの縁まで歩いて行く途中は主にシラビソとダケカンバの林でその他にはヒメコマツなども生えており、その実を拾いました。
この日は飯田市の下栗の民宿に一泊、その民宿の近くの岩場に多肉植物のツメレンゲが生えていました。
中央構造線 大鹿村の安康露頭 中央構造線 大鹿村の北川露頭
11月1日は中央構造線の安康露頭を最初に見学。写真黒い岩は三波川変成体帯の黒色片岩です。この黒色片岩の右側が太平洋側で、左側が中央構造線の北側になります。
この後、大鹿村の中央構造線博物館に行き、学芸員から中央構造線やフォサマグナについてレクチャーを受け、少しは中央構造線や日本列島の成り立ちが解ったような気がしました。
帰りは中央構造線の北川露頭などを見ながら帰りました。(2009.11.15)
愛知県と長野県境、面の木峠付近の自然
オオキツネのカミソリ:
ヤマハハコ タマアジサイ
面の木峠付近の自然:
8月20日に愛知県と長野県の県境の面の木峠付近に行ってきました。名古屋市の某小学校が行う野外活動の自然観察の下見のためです。小学校の先生たちと豊田市稲武町(旧北設楽郡稲武町)にある名古屋市野外教育センター付近を歩いたり、少し足を伸ばして面の木峠まで行ってきました。
面の木峠は標高約 1200 Mの高地にあり、普段余り見なれない植物も沢山ありました。
帰りにはセンターより少し下のオオキツネノカミソリ群生地にも寄ってきました。雑木林の中に群生している様は壮観でし、滅多に見られない光景です。(2009.9.15)
小 林 市 須 木 地 区 U
オナガアゲハ キバナチゴユリ
小林市須木地区:
先月小林市須木地区を掲載しましたが、少々漏れがありましたので続きを掲載します。
この地区にはオナガアゲハが沢山飛んでいました。高原町にもオナガアゲハがいるはずですが、私は未だ遭遇しておりません。小林市でもジャコウアゲハは多いのですが、オナガアゲハは比較的少ないです。
キバナチゴユリは九州特産のチゴユリです。チゴユリは見たことがありましたが、キバナチゴユリは初めて見ました。
アオバトは鷹にやられたのけがをしており飛べない状態でした。写真を撮ったりしている間に死んでしまいました。(2009.7.15)
アオバト
小 林 市 須 木 地 区
キンラン 花の終わったツクショウジョウバカマ
コケイラン 写真上からタカハヤ、ヤマメ、カワムツ
小林生物愛好会で小林市の須木地区に行きました。比較的人家の近くにも関わらず、路の端にはキンランやコケイランが咲いていました。現在ではキンランやコケイランは採集しつくされて自然状態で残っている所は滅多にありません。場所の名前ははっきりしていますが、あえて記載しませんでした。(2009.6.15)
トヨタの森のゲホウグモ
9月の末に、愛知県豊田市のトヨタの森で中部蜘蛛懇談会主催のクモの観察会に参加しました。トヨタの森は里山を自然観察の森にした自然が一杯の森でコバノカモメズル、イボクサ、ママコナなどが咲いていました。丁度キノコの季節で、イグチが10種類ほども生えていました。
ここで、ゲホウグモという珍しいクモに3頭も出会いました。ゲホウとは外法と書きます。外法とは妖術とか魔法使いとか言う意味があるようです。ゲホウグモは木の瘤などに化けていました。上の2枚の写真は足がかすかに写っていますが、判りますでしょうか。下の写真はお茶の古い実に擬態したゲホウグモです。(2008.10.15)
愛知県東海市の上ノ台公園での自然観察会
チョウトンボ この池初観察の半透明の容器に入れられたキイトトンボ
山田池 採集の後の同定会
8月2日、知多自然観察会主催の「トンボと池の生き物観察」に参加しました。
上ノ台公園の山田池は農業用の灌漑池でした。写真で見る限りは山奥のように見えますが、この茂った木の向こう側は人家が建て込んでいます。今や、この池から流れ出た水が流れ込む田んぼは1枚もありません。
この池はひょうたん型をしていて、赤い橋の向こうも池になっています。
当日は30人を越す親子ずれが集まり、トンボを取ったり、池をかき回して、ドジョウなどを取る親子もいました。
トンボは12種類、アジアイトトンボ、アオモンイトトンボ、チョウトンボなど主に止水域に棲息するトンボが観察されました。長年、この池のトンボの調査をしてきた平松さんが、この池初観察のキイトトンボを見せてくれました。綺麗でしたね。
最後に取ったトンボなどの昆虫や、ドジョウなどの同定をして終了しました。(2008.8.15)
熊本県、雁俣山のカタクリ
楚々たるカタクリの花 寄生植物のヤマウツボの花
熊本県、雁俣山のカタクリ:
4月26日に小林面白発見塾、生物班の行事で雁俣山にカタクリを見に行きました。途中、五木村の平家の落人屋敷などを見学しながら雁俣山の登山口に着いたのは11時30分を過ぎていました。小林市を出てから3時間30分以上もかかりました。
ここのカタクリは日本における南限と言われています。しかし、カタクリは群生にはほど遠く、バラバラ程度しか有りません。南限で珍しいからか、カタクリよりも見に来る人のほうがはるかに多かったです。
この雁俣山は自然が一杯で、しかも時期もよく、色々な花が咲いていました。エイザンスミレ、ミヤマカタバミ、ワチガイソウ、シロモジ、アシビなどが丁度満開でした。頂上付近には薄緑色のヒカゲツツジが幽玄ともいえる花を咲かせていました。
(2008.5.15)
ヒカゲツツジ
熊 本 県 の 白 髪 岳
頂上の案内板 大きなブナの木
ミヤマシキミ 頂上付近
白髪岳は宮崎県と熊本県の県境の熊本県側にある山で、我家からほぼ真北にあり、我家の勝手口から頂上付近を望むことが出来ます。
高原町や小林市から白髪岳に行くにはえびの市の狗留尊峡を通って行くのがもっとも近いルートです。しかしながら、道は舗装されておらず、時には道路上の落石を除去しながら小林市から2時間もかかりました。ただし、自然が一杯で、途中でテンやコシジロヤマドリに遭遇したのは幸運でした。。
今回も小林市の面白発見塾の人達に連れていっていただきました。登山口から半分くらいは落葉樹と常緑樹の混合林で、足元にはミヤマシキミやツルシキミがたくさん生えています。緩やかな登りやすいアップダウンを繰り返しながら高度を稼いでゆき、やがて落葉樹ばかりの林になり、明るい山という印象です。この辺りになると大きなブナの木が目立ちます。大きいのはブナばかりではなくクマシデ、ヒメシャラなども大きな木が目立ちます。頂上付近はほぼ360度の眺望で、霧島連山や熊本県の市房山なども眺望できます。尚、白髪岳は日本のブナの南限だそうです。(2008.3.15)
小林市須木の七熊山
七熊山登山道入口の案内板 全長2センチほどのコケシノブの仲間
12月末のツチトリモチ 帰りの登山道で会った大きなヒキガエル
12月の23日に面白発見塾生物班の人達と小林市須木地区の七熊山に登山しました。この道は頂上付近を迂回すれば昔高城町から須木に塩などを運んだ塩の道であると、登山道入口の案内板にはかいてありました。道の途中に少し広い所があり、担いでいた塩をおろして休憩した場所の跡とのことでした。
頂上付近にはツチトリモチがあちこちにたくさん咲いていました。高千穂の麓では10月の初旬に咲いていたのがここでは12月末に咲いています。ここでは10月の初旬に咲いてものが12月の下旬まで咲いているのか、咲き出したのが遅く咲き、今あるのか判りません。(2008.1.15)
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